ARccOSについて: リッピング

最近になり、ARccOSというコピープロテクションが施されたDVD-Videoが出回るようになりました。このARccOSが施されたDVDは、DVD Decrypterでリッピングできないものもあり、ユーザにとっては非常に厄介なこと極まりありません。そこで、試しに検証してみることにしました。

    検証タイトル: 「カン○ー・ハッスル」

  • リッピング

    • DVD Decrypter

      DVD Decrypterでは無理なのですが、念のためやってみました。



      DVDをセットしDVD Decrypterを起動しましたが、明らかに何かありげな表示が出ます。



      リッピングが途中で止ってしまいます。リトライがカウントされています。

    • DVDShrink

      無理なのは分かった上で、ダイレクトに変換できるかやってみます。



      エラーが出て失敗します。

    • DVDFab Decrypter

      (画像省略)

      ARccOSが出るたびに対応をしているといわれているだけあり、問題なくリッピングが完了します。
      リッピング手順はこちら

    • cladDVD.NET



      途中でリッピングが止まった状態になってしまいます。
      配布元でARccOSは未サポートと書かれているので、当然といえば当然の結果。

    • 番外: AnyDVD / DVD Region+CSS Free ※ 商用ソフト

      これらのソフトウェアは直接DVDをリッピングするためのソフトではありませんが、常駐させておくことでDVDに施されたARccOSを解除してくれます。これらのソフトを起動したまま、DVDリッピングソフトを使えば、普段と変わらずDVDをリッピングすることができます。(しかし、DVDShrinkだけはうまくいかず)
      商用ソフトですが、使用期限が限定された試用版が用意されているので、使ってみることをお勧めします。また、どちらのソフトもバージョンアップが頻繁なので、新型のARccOSが出てもすぐに対応できます。

      各ソフトの開発元: DVD Region+CSS Free / AnyDVD
      ※ 購入時にはクレジットカードが必要。



      DVD Region+CSS Freeの設定画面。ARccOSにバッチリ対応。



      AnyDVDの設定画面。バッドセクタに基づいたコピープロテクション(ARccOS)にバッチリ対応。

    • 番外: DVD43

      こちらも前述のAnyDVDやDVD Region+CSS Freeと同様の常駐型のソフトです。ARccOSに対応するソフトですが、検討時点(07/30)では、検証したタイトルには対応していませんでした。バージョンアップが遅いので、そのうち検証タイトルのARccOSに対応する可能性があります。
      入手先

      常駐型ソフトのメリット・デメリット:

      • メリット
        • DVDリッパーを使わなくてもDVDバックアップが可能。
        • 1層変換でDVD-Videoディスクが挿入されているドライブを指定することで、リッピングを通すときより変換時間が短い。

      • デメリット
        • 常駐するので、メモリを消費し、システムのパフォーマンスを落とす。


    リッピングの結果:
    DVD Decrypter NG
    DVDShrink NG
    DVDFab Decrypter OK
    cladDVD.NET NG
    AnyDVD OK (ただし他のDVDリッパーと併用)
    DVD Region+CSS Free OK (ただし他のDVDリッパーと併用)
    DVD43 NG (ただし他のDVDリッパーと併用)


次へ>>                    TOPに戻る

inserted by FC2 system