■ 徹底検証!DVDメディア比較 〜失敗しないための選び方〜

1) どのメーカーが品質のいいDVDメディアを作っているのか?

基本的に、品質のいいDVDメディアを作れるメーカーは、「国内の」大手メーカーです。

台湾などの海外で製造されたDVDメディアは確かに安いですが、
このような激安のDVDメディアを選ぶのは、避けた方が無難です。

というのも、海外のメディアが安いのには、人件費の安さ以外にも、
メディアの品質に関わるいくつかの要因があるからです。

「DVDメディア」という製品は、「1枚1枚を作る時間を長くとらないと、品質のいいものはできない」
という傾向が強いので、大量生産にばかり目がいっているメーカーほど、
品質の悪い製品を作りがちです。

つまり、大量生産することで、製品の単価を抑えているメーカーは、
品質を犠牲にして、安さをアピールしているに過ぎないのです!

品質の悪いDVDメディアは、「書き込みに失敗する」、「肝心の再生ができない」、
「書き込んでしばらくたつと、データが読めなくなる」、、、
といった欠陥をかかえているため、同じDVDのコピーを何度もとるハメになって、
結果的に高い買い物をすることになりがちです。

これなら、品質のいい国内メーカー製のDVDメディアを使った方が、
断然お得なわけです!!

個人的に、激安の低品質な海外製メディアは、値崩れの原因なので、
流通させないで欲しい、、、と思っているくらいです。

品質のいいメディアを作っている国内メーカー
日立マクセル
日本一、いや世界一のDVDメディアを作るメーカーです。特に、「DVD-R」を作らせたら右に出るメーカーはほとんどありません。
TDK
DVDメディアに限らず、光ディスク全般に強いメーカーです。
太陽誘電
あの「CD-R」を開発したメーカーです。当然、いいDVDメディアをリリースしていますが、中でも「DVD+R」が最高にオススメ!
三菱化学メディア
片面2層式メディアを世界に先駆けて開発したメーカーです。
品質の高い「DVD-R」用の色素のメーカーとしても有名。

基本的に、上でご紹介した4つのメーカーの製品なら、まず間違いはありません。
特に、「DVD-R」なら「日立マクセル」、「DVD+R」なら「太陽誘電」、
「片面2層式メディア」なら「三菱化学メディア」
がオススメです。

2) どういうお店で買えばいいの?

DVDメディアはデリケートな製品で、熱、湿気、ほこり、紫外線に弱いです。

ですから、屋外でワゴン販売しているようなお店では、絶対に買わないようにしましょう!

また、DVDメディアも所詮はプラスティックの円盤なので、寿命があります。

当然、少しでも新しい製品を買った方がいいですので、
商品の回転の早そうなお店で買うようにした方がいいと思います。

まとめると、屋内で、空調のしっかりした、商品の回転のよさそうな、丁寧に陳列されている
お店
で買うようにするのがベストということになります!

3) 『○倍速記録対応』の表示に注意しよう!

最近は、DVDドライブの性能が上がってきたこともあって、
「1-8X 8倍速記録対応」 とか 「1-16X 16倍速記録対応」 というように、
高速で書き込みのできるタイプのDVDメディアが増えてきています。

ここで注意してほしいのが、あなたのDVDドライブの書き込み速度です。

たとえば、「4倍速書き込み」までしかサポートしていないドライブで、
「16倍速記録対応」のDVDメディアを使うと、正常に記録できなかったり、
ドライブの寿命を縮めたり、最悪、ドライブの故障の原因になったりします。。。

大切なドライブを長持ちさせるためにも、
ドライブの記録速度にあわせて、DVDメディアを選ぶようにしましょう!

4) 「プラス」と「マイナス」、、、どっちを選べばいいの?

DVDメディアには、「DVD-R」 と 「DVD+R」、「DVD-R DL」 と 「DVD+R DL」
というように、「プラス」 と 「マイナス」の2種類が売られています。

片面2層式メディアが仲間入りしたことで、DVDメディアの種類は増える一方、、、
いったいどれを選んでいいのか見当もつかない状況ではないでしょうか?

基本的には、「あなたの目的によって使い分ける」ということになりますが、
おおざっぱに、それぞれの規格の特長をご紹介してみたいと思います。

混迷を極める(笑)DVDメディアを選ぶ基準
DVD-R
DVD-ROMとの互換性が「実質的に」いちばん高いメディアです。DVDビデオをコピーするなら、DVD-Rにしておいて間違いはありません。
DVD+R
DVD-ROMとの互換性が「理論的に」いちばん高いメディアですが、「DVD-R」よりも後に開発されたため、かつては対応製品が少なく、実質的な再生互換性が「DVD-R」よりも低い時期がありました。
最近の再生機器は「DVD+R」にも対応しているので、プレーヤーが新しければ、「DVD-R」との使い勝手の差はほとんどありません。
DVD-R DL
2005年4月末に発売された、非常に新しいDVDメディアです。まだ情報が少なく、なんとも言えませんが、PS2での再生は良好という噂です。
DVD+R DL
片面2層式メディアとして売り出された初の規格です。構造的には「DVD+R」と同じものです。1層目から2層目へ切り替わる瞬間、ジッターが高くなる傾向があり、再生互換性は「DVD±R」に劣ります。
DVD-RW
「DVD-R」の書き換え対応バージョンです。基本的にデータを「一時的に」保存しておく用途の製品なので、長期保存には向かないと言われます。DVDレコーダーでDVD-RWに録画した映像は、DVD-Rなどにコピーしておくとよいでしょう。(規格上1000回書換え可能)
DVD+RW
「DVD+R」の書き換え対応バージョンです。(規格上1000回書換え可能)

まとめると、、、

「DVD±R」については「プラス」と「マイナス」のちがいは
ほとんどなく、再生互換性の問題もない。一方、片面2層式メディアの方は、
まだ規格自体が新しいため、無事に書き込めても再生できる保証がない。
「プラス」と「マイナス」のちがいは、どちらも登場して日が浅いため、あまりない・・・

といったところでしょうか。

管理人的には、DVDビデオをコピーするなら、信頼のおける「DVD±R」
選んで、片面2層式メディアには手を出さない
のがいいかと思います。

5) 自分でメディアの品質チェックができるってホント?

実は、あなたのパソコンで、DVDメディアの品質チェックができます!

プレクスター の一部のDVDドライブが対応している、「PlexTools Professional」
というツールで、業務用のDVD検査器顔負けの、品質チェックをすることができます。

メディア1枚を検査するのに10分ほどかかりますが、大切なデータを安心して保存できる
メディアかどうかがひと目で分かるほか、あるメーカーのメディアの品質の移り変わりを
把握するのにも役立ちます。

メディアの品質チェックについて詳しいことは、次の本によく書かれています。

DVD/CD‐Rパーフェクトデータ―焼きミスよさようなら!!

という、なが〜いタイトルの本ですが(笑)、品質の高いDVDメディアを選ぶことの重要性の話から始まり、自宅でできるDVDメディアの品質チェックの方法など、大変参考になるトピックが満載されている本です。

2004年7月に発売されたため、付録のDVDメディアの検査結果は古くなってしまいましたが、DVDメディアについて非常にディープな知識が手に入るほか、最近はすっかり情報の少なくなったCD-Rについても、大変参考になる話が掲載されています。この本に啓蒙されて、DVDやCDメディアの品質検査にはまってまう人も少なくないとか。。

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