フリーのライティングツール「ImgBurn」の使い方

ImgBurn 起動画面ImgBurn」は、あの「DVD Decrypter」の作者が現在も開発を続ける、フリーのCD/DVDイメージライティングツールで、すべてのDVDメディア(DVD-R / DVD+R / DVD-RW / DVD+RW / DVD+R DL / DVD-R DL / DVD-RAM)への書き込みに対応しています。

「DVD Decrypter」の開発終了後、その書き込み機能のみを独立させたもので、レイヤーブレークの書き込みへの対応など、2層式メディアも意識した作りになっているのが特徴です。

このツールの作者は、常に最新のドライブへ対応していくことを好しとしているため、例えば、Plextor 製ドライブがサポートする「AutoStrategy」、BenQ 製ドライブがサポートする「WOPC」といった、特定のメーカーのドライブのみが使える機能をサポートするなど、バージョンを重ねるごとにその完成度に磨きがかかっていくツールだと思います。

ここでは、今後フリー最強のライティングツールになっていくであろう、この「ImgBurn」について、インストールから使い方のコツまでをまとめていきたいと思います。

» この記事では、「ImgBurn v1.2.0.0」を説明に使用します。


   |-- Step 1: MDSファイルを生成し、開く
   |-- Step 2: ボリュームラベルの変更
   |-- Step 3: ROM化の設定について・・・
   |-- Step 4: 一部のドライブのもつ特殊機能を反映させる
   |-- Step 5: メディアへの書き込み

 

▼ 「ImgBurn」のインストール・日本語化

まずは、ImgBurn 公式サイト 「ImgBurn」の本体をダウンロードします。

右の図の「ImgBurn」公式サイトへ飛んだら、「Mirror 2 - Provided by ImgBurn」と書かれたリンクをクリックし、「ImgBurn」本体をダウンロードしてください。

ダウンロードした「ImgBurn x.x.x.x Setup.exe」なるファイルを開くと、インストーラーが立ち上がるので、指示に従ってインストール作業を進めていきましょう。

ImgBurn インストール中の警告画面

DVD Decrypter」がインストールしてある場合、上記のような警告画面が出ると思います。

ディスクイメージを焼くツールを、DVD Decrypter から ImgBurn へ置き換えます。
'イメージを焼く際の、DVD Decrypter への関連付け'を解除しても構いませんか?
(注: 関連付けを、ImgBurn にすることを推奨します)

という趣旨なので、当然 「はい」 をクリック!

続いて同様の警告が立ち上がり、「ImgBurn の最新バージョンが公開されているか、毎回起動時に確認するか?」と訊いてくるので、「はい」を選択してください。

以上で、「ImgBurn」のインストールは完了です。


katgum さんのホームページ(日本語化工房-KUP)で、
「ImgBurn」の日本語化パッチ が公開されているので、必要に応じてインストールします。

» 日本語化する場合は、パッチのバージョンと、インストールした「ImgBurn」のバージョンが一致していることを確認してください!
» 2006年2月23日現在、最新版(v1.2.0.0)の日本語化パッチは存在しないため、この記事の説明には英語版を使用します。

ImgBurn 日本語化パッチ

日本語化パッチは「インストーラ版」の方をダウンロードし、
「ImgBurn」のインストール先に注意して「アップデート」ボタンをクリックしてください。


 

▼ 「ImgBurn」の初期設定

「ImgBurn」のデフォルトのセッティングはかなりしっかりしているので、あまり変更すべき箇所はありませんが、押さえておきたいポイントがひとつあるのでチェックしておきましょう!

ImgBurn I/Oタブ

「ImgBurn」を起動し、「Tools」→「Settings...」→「I/O
と選択していくと、上の図のような画面が現れるはずです。

ここのバッファサイズの値を、できるだけ大きな値に設定しますが、
目安は、あなたのPCに積まれているメモリー容量の30〜40%程度にしてください。
ここの設定値を大きくし過ぎると、PCの動作に支障が出てきますので注意が必要です。

以上で、「ImgBurn」の初期設定は完了です!


 

▼ 「ImgBurn」によるライティング術

Step 1: MDSファイルを生成し、開く

「ImgBurn」を起動したら、メディアに焼きたいMDSファイル(またはISOイメージ)を開きます。
上の図では2つのアイコンに印がついていますが、焼きたいDVDが1枚だけの場合は
をクリックし、複数焼きたい場合は をクリックします。

基本的に、開くファイルは「MDSファイル」でも「ISOイメージ」でもいいのですが、
ISOイメージをリッピングした際に、複数に分割している場合(ハードディスクが「FAT32」形式でフォーマットされている場合、特にOSが Windows 95/98/Me の場合は要注意)や、DVD+R DL などの2層式メディアへの書き込みをする場合は注意が必要です!!

このようなケースに当てはまり、なおかつ「ISOイメージ」しかリッピングできていない、すなわち、「MDSファイル」が生成されていないような場合は、あらかじめ「MDSファイル」を用意しておく必要があります!

Tools」→「Create DVD MDS File...」と選択し、「Add」ボタンをクリックして、
これからメディアに焼きたいISOイメージをすべてウィンドウ内に追加していきます。

すべて追加したら「OK」をクリックし、ファイルの保存先は焼きたいISOイメージが
保存してあるフォルダと同じフォルダ
にします。

無事「MDSファイル」が生成できたら最初の画面に戻り、いま作ったファイルを開いてください!

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Step 2: ボリュームラベルの変更

「ImgBurn」には、DVDの「ボリュームラベル」をあなたの好きなように変更できる機能があります。

「ボリュームラベル」というのは、右のようにドライブにDVDをマウントした際に表示される、DVDのタイトルのような文字列のことを言います。

この文字列を、あなたの好きなように編集することができます!

編集したい場合は、「Tools」→「ISO」→「Change Volume Label...」と選択してください。

上の図のように、ボリュームラベルを変更したい「MDSファイル」を開いたら、
半角大文字の英字と半角の数字の組み合わせで好きな文字列を入力します。

この際、「ISO9660」と「UDF」の2つの欄に入力しますが、
必ず、同じ文字列を入力するようにしてください。

入力が済んだら、「OK」をクリックし、ボリュームラベルの変更を終了します。

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Step 3: ROM化の設定について・・・

ROM化」という言葉をご存知でしょうか?

ROM化というのは、DVD-R や DVD+R といったDVDメディアにイメージを焼く際に、「DVD-ROM」
としてデータを書き込むことで、DVDプレーヤーでの再生互換性を高めることをいいます。

要するに、ROM化の設定をすることで、
再生時のトラブルのリスクを低くすることができるわけです!

ちなみに「ImgBurn」では、DVD+R / DVD+RW / DVD+R DL の3種類のメディアに限り、
上記のようなROM化の設定が可能で、再生互換性を高めることができます!

これら3種類のメディアに書き込まれる場合は、是非、
ROM化の設定をされることをおすすめします。

「ImgBurn」の起動画面の右下に、左のような「Settings」なるコーナーがあると思います。

図中で印をつけてある位置のアイコンをクリックすると、
下のようなウィンドウが開くはずです。

あなたのDVDドライブのメーカーが、「BenQ」、「LG」、「LITE-ON」、「NEC」、「Nu Tech」、「Plextor」、「RICOH」、「Samsung」のいずれかであれば、ROM化の設定が可能なので、
該当するタブをクリックしてください。

タブを選択したら、(ちなみに私は、プレクスター製のドライブを使用しているので、上の図のように選択してあります)Change For:」のところで使用するメディアを選択し、「New Setting:」の部分を「DVD-ROM」に変更して、「Change」ボタンをクリックしてください!

「Success」なるメッセージが出るのを確認して、「OK」ボタンをクリックします。
以上で、ROM化の設定は完了です!!

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Step 4: 一部のドライブのもつ特殊機能を反映させる

「ImgBurn」 は 「v1.2.0.0」から、一部のドライブがもつ特殊なライティングオプションをサポートするようになりました。

2006年2月23日現在、「BenQ」製、「Plextor」製ドライブのみの対応となっていますが、
今後バージョンアップと共に、様々なメーカーのドライブがサポートされていくと思います。

「ImgBurn」の起動画面の右下にある、印をつけてあるアイコンをクリックしてください。

上のような画面になったら、使用中のドライブのメーカーを選択後、
Change For:」のところで有効にしたい機能をとりあえずひとつ選択し、
New Setting:」の部分で「Enabled」を選び、「Change」ボタンをクリックすれば
その機能が有効になります。

同様の手順で利用したい機能すべてを有効にすることができます。
ちなみに「New Setting:」の部分で「Disabled」を選択すると、機能を無効化できます!

最後に「OK」をクリックして、設定を終了してください。

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Step 5: メディアへの書き込み

書き込みの準備が整ったら、書き込みに使用するドライブを選択し、書き込み速度を設定、
テスト書き込みをしたい場合は「Test Mode」にチェック、
書き込み後、ベリファイがかかるかチェックしたければ(正常に書き込めたかどうか調べたければ)Verify」にチェックを入れ、下の大きな書き込み用アイコンをクリックします。

以上で書き込み作業は終了ですが、
最初のところで複数枚DVDを焼く設定をしていた場合について補足を。。。

上のように、「Add」ボタンで焼きたいタイトルをすべてキューに追加し、それぞれについて焼きに使用するドライブと書き込み速度、焼く枚数を指定した後、3番のボタンをクリックして、書き込みを開始すればOKです!!

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