Dos-V Melancholic day
SCSI
HDDのジャンパー設定
IDEのHDDではジャンパーピンでマスター/スレーブの設定をしますが、SCSI
HDDの場合には、SCSI IDやスピンアップ方法などの設定を行います。
同じメーカーであっても、モデルによってジャンパーブロックの位置や設定内容が異なることもあるので、詳細は各メーカーのホームページを見てください。
●SEAGATE
Cheetah 10K.7
<設定方法>
ドライブ前面にあるジャンパーピンJ6を使ってSCSI
IDを設定します。SCSI IDは0を起動ドライブとし、若い番号から順番に各ドライブに振って行きますが、ID=7は通常ホストアダプタが使用するIDなので使いません。ドライブ背面のJ5はSCSI
IDをリモート設定するための専用ケーブルを挿すためのピンなので専用ケーブルを持つシステム以外では使用しません。
J6 |
A0~A3 |
SCSI ID設定用です。デフォルトはジャンパーブロック無しでSCSI
ID=0です。 |
RES |
未使用です。ジャンパーブロックは挿さないでください。 |
LED |
LED接続用です。PCケースのHDD
LEDケーブルはホストアダプタに接続してください。 |
J2 |
Reserved Positions |
未使用です。ジャンパーブロックは挿さないでください。 |
Delay Motor Start option |
ジャンパーブロックを挿すとSCSI
ID×12秒経ってからモーターがスピンアップします。デフォルトはジャンパーブロック無し。パワーONと同時にモーターは
スピンアップします。ドライブ数が多く、一度に各ドライブのモーターを
スピンアップさせると電力供給が追いつかないような場合で、次項のStart
Unit Commandが使えない場合に使用します。 |
Motor Start option |
ジャンパーブロックを挿すとホストアダプタからのStart
Unit Commandを待ってモーターはスピンアップします。デフォルトはジャンパーブロック無し。Delay
Motor Start optionの設定に従ってスピンアップします。
ドライブ数が多く、一度に各ドライブのモーターをスピンアップさせると電力供給が追いつかないような場合は、Start
Unit Commandを使って1台ずつモーターをスピンアップさせます。ホストアダプタでこのコマンドの送信が有効になっている必要があるので注意してください。 |
Write Protect option |
ジャンパーブロックを挿すとドライブへの書込みが禁止になります。デフォルトはジャンパーブロックなし。書込み可です。
通常は書き込み禁止にしないでください。 |
Parity Check option |
ジャンパーブロックを挿すとSCSIバスのパリティチェックを行いません。デフォルトはジャンパーブロック無し。パリティチェックは有効です。
通常はパリティチェックを無効にしないでください。 |
Single-ended I/O |
ジャンパーブロックを挿すとSEモードで動作します。デフォルトはジャンパーブロック無し。LVDモードです。
LVDモードに対応していないUltra
Wide SCSI対応ホストアダプタなどを使うときに設定してください。 |
Terminator Power |
ジャンパーブロックを挿すとSCSIバスのターミネーターに電力を供給します。デフォルトはジャンパーブロック無し。電力の供給は行いません。
ホストアダプタがターミネーター用の電力を供給していない場合、ドライブ数が多く、インタフェースケーブルが長い場合は、ターミネーターに一番近いドライブの設定を有効にして電力を供給してください。 |
●HITACHI
Ultrastar 15K147
<設定方法>
ドライブの下面(コントロール基盤側)にあるジャンパーピンJ4を使ってSCSI
IDを設定します。
SCSI
IDは0を起動ドライブとし、若い番号から順番に各ドライブに振って行きますが、ID=7は通常ホストアダプタが使用するIDなので使いません。
SCSI
IDとジャンパーピンを挿す位置は以下の通りです。(0
1 2 3がID 0, ID1, ...ID3に対応します) 例)
SCSI ID=3(Address 3)を設定する場合は、ID0,
ID1の2箇所にジャンパーブロックを挿します。
J4 |
LEDout |
LED接続用です。PCケースのHDD
LEDケーブルはホストアダプタに接続してください。 |
Enable Term Power |
ジャンパーブロックを挿すとSCSIバスのターミネーターに電力を供給します。デフォルトはジャンパーブロック無し。電力の供給は行いません。
ホストアダプタがターミネーター用の電力を供給していない場合、ドライブ数が多く、インタフェースケーブルが長い場合は、ターミネーターに一番近いドライブの設定を有効にして電力を供給してください。 |
Force SE mode |
ジャンパーブロックを挿すとSEモードで動作します。デフォルトはジャンパーブロック無し。LVDモードです。
LVDモードに対応していないUltra
Wide SCSI対応ホストアダプタなどを使うときに設定してください。 |
ID 0~3 |
SCSI ID設定用です。デフォルトはジャンパーブロック無しでSCSI
ID=0です。 |
J6 |
Disable Auto Spin |
ジャンパーブロックを挿すとホストアダプタからのStart
Unit Commandを待ってモーターをスピンアップさせます。デフォルトはジャンパーブロック無し。パワーONと同時にモーターは
スピンアップします。
次項のAuto Spin Delayを使用する場合には、ジャンパーブロックを挿さないでください。(Auto
Spinが無効になっているとAuto
Spin Delayの設定は無視されます)
ドライブ数が多く、一度に各ドライブのモーターをスピンアップさせると電力供給が追いつかないような場合は、この設定を有効にし、Start
Unit Commandを使って1台ずつモーターをスピンアップさせます。ホストアダプタでこのコマンドの送信が有効になっている必要があるので注意してください。 |
Auto Spin Delay |
ジャンパーブロックを挿すと次項のジャンパーで設定した時間が経過してからモーターがスタートします。デフォルトはジャンパーブロック無し。ディレイは無効です。
ドライブ数が多く、一度に各ドライブのモーターを
スピンアップさせると電力供給が追いつかないような場合で、Start
Unit Commandが使えない場合に使用します。 |
Delay Spin 12 sec x ID, else 6
sec x ID |
ジャンパーブロックを挿すとSCSI
ID×12秒経ってからスタートします。デフォルトはジャンパー無し。SCSI
ID×6秒です。 |
Disable Parity |
ジャンパーブロックを挿すとSCSIバスのパリティチェックを行いません。デフォルトはジャンパーブロック無し。パリティチェックは有効です。
通常はパリティチェックを無効にしないでください。 |
RSVD |
未使用です。ジャンパーブロックは挿さないでください。 |
Disable Unit Attention |
ジャンパーブロックを挿すとユニット・アテンションを無効にします。デフォルトはジャンパーブロックなし。ユニット・アテンションは有効です。
通常は無効にしないでください。 |
ドライブ背面の電源コネクタの隣りにあるジャンパーピンはSCSI
IDをリモート設定するための専用ケーブルを挿すためのピンなので専用ケーブルを持つシステム以外では使用しません。 |