VobBlankerの解説
VobBlanker Ver1.0.0.8
VobBlankerとは、任意のタイトル(PGC)を削除(ダミーファイルに置き換える)することが可能なフリーソフトです。例えば、メニュー付きで本編のみバックアップしたい場合や、最初に流れる配給会社のロゴムービー等を削除したい場合は、DVD ShrinkやDVD2oneでは対処できません(本編のみのバックアップは可能だが、そのかわりにメニューは無くなる)。そこで、VobBlankerを使用して、あらかじめ不要なタイトルを削除してからDVD Shrinkで圧縮(変換)することで、メニューを維持したまま不要なタイトルを削除することが可能です。

不要なタイトルを削除+メニュー付が可能なソフト
DVD Copy Platinum、Nero Recode 2、CloneDVD、InstantCopy 8(無限DVD)等
不要なタイトルを削除+メニュー付が不可能なソフト
DVD Shrink、DVD2one(PANDORA DVD Z)等
 
公式サイト -jsoto's homepage-
http://www.iespana.es/jsoto/
 
(1)まず、バックアップ元のファイルは、あらかじめDVD Decrypterで全てのファイルをリッピングしておきます。次にVob Blankerを起動し、入力元となるファイル(リッピング済みのVIDEO_TS)と出力先のフォルダを指定します。VIDEO_TSが読み込みされると、下記の青枠内に詳細が表示されます。
 
(2)下記の画像は上記の青枠内を拡大したものです。事前にIfoEdit等で不要なタイトルを確認しておきましょう。
サイズと時間を参考にすればタイトルの内容がある程度は分かると思いますが、このサンプルでは、本編、オープニングのロゴ、注意事項、特典の一部がVTS_01_*.VOBに含まれています。また、VTS_02_*.VOBには特典映像内の2タイトルが収録されています。
 
↓DVD Shrinkでプレビューを観ながら確認すると分かりやすいと思います。収録時間とサイズも参考に。
 
(3)削除したいPGCを選択し、赤枠内の「Blank」をクリックします。下記の例では、冒頭の配給会社のロゴムービーを削除しています。※削除されたタイトル(PGC)は黒画面に置き換わります。(再生時に間違って押してしまった場合には、ほんの一瞬だけ黒い画面が表示されます。そのためフリーズしません)。
さらに削除したいタイトルがある場合には、上記の作業を繰り返します。
 
(4)全ての作業が終了したら「PROCESS!!」をクリックすると変換が始まります。
 
(5)変換が終了したら、PowerDVD等の再生ソフト(IFOモードで)で動作確認をしましょう。OKであれば、各種バックアップツール(DVD Shrink、DVD2one等)を使用して1枚のメディアに収まるサイズに圧縮(変換)→メディアにライティングすればバックアップの完成です。
 
 
左)オリジナルのファイル(6.81GB)
右)変換後のファイル(5.57GB)

今回の例では本編以外は全て削除したので、上記のように約1.2GBの容量を削除することができました。これで、特典を削った分、本編の圧縮率を下げることが可能です。また、メニューはオリジナルのまま動作可能で、削除したタイトルを再生しようとしてもフリーズしないので、かなり便利なソフトだと思います。

尚、VobBlankerにはプレビュー機能も搭載されているようですが、当方の環境ではプレビュー画面が真っ黒で何も表示されませんでした。プレビューが使えればさらに便利になると思うのですが、どうやらバグらしいので今後のバージョンUPに期待したいところです。また、マルチアングルやインターリーブ(○トリックス)等の特殊な構造を持つタイトルには未対応なので、VobBlankerで対処することは出来ないようです。

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