可能性は一つじゃない。
可能性は無限にある。
そして可能性の数だけ、平行世界が広がる。
WANDERING CHILD 第零話
皆に祝福されて、シンジが「アリガトウ」と言った世界。
"赤"の世界に取り残された世界。
アスカとシンジが幼なじみで、レイが転校してくる世界。
そして、その他の多くの平行世界。
これは、そんな無数にある平行世界の一つ。
"赤"の広がる世界で、シンジは思う。
「僕は、何も出来ないのか?もっと、なにか出来たんじゃないのか?」
かたわらに横たわる少女を見つめる。
涙が一つ、砂浜に吸い込まれた。
"赤"い波が寄せては返す。そんな世界。
それも、一つの可能性。
つづく
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